ものづくりって楽しいですよね。自分で好きなものや欲しいものを工夫して作る。作品が完成したときはとても嬉しいです。
でも、その作品、完成した後にどうしていますか?
「作ったはいいけど、誰にも見せることなく部屋に置いている…」
「SNSに投稿してみるか悩む…」
もし、そう感じているなら「発信」を始めるいい機会です!
この記事では「ものづくりの発信」について
- 作品の発信の大切さ
- 発信の方法
を、私の経験を交えながらご紹介します。みなさんの素敵な作品を、世界中に広めていきましょう!
発信がもたらす3つの価値
「みんなに見てもらうのは恥ずかしい…」「もっと上手くなってから…」と思う気持ちはとても良くわかります。
私も、「SNSはすごい人ばっかりで、自分の作品って投稿する意味あるの?」と悩んだことがありました。
ですが、発信は自慢のためだけにするものではありません。実は、発信すること自体が役に立つものなのです。
1. モチベーションが上がる
「自分の作品を見てくれる人がいる」
「次の作品を楽しみにしてくれている人がいるかもしれない」
この感覚は、次の製作への強いモチベーションになります。SNSで小さな進捗を報告するだけでも、「いいね!」「おもしろそう」という一言がもらえたりします。
2. 自分では気づけないフィードバックがもらえる
一人で製作を続けていると、客観的な視点が失われることがあります。
そこで発信をすると、他のクリエイターや作品を見てくれた人から、思いがけないフィードバックをもらえることがあります。自分では完璧だと思っていた部分に、意外な改善点が見つかることも。
「ここの色、もっと明るい色にしたらどうでしょう?」
「この機能、こうしたらもっと便利かも!」
こういったアドバイスで、新しいアイデアが浮かんできます。「なんか自分の作品つまらないな…」と思ったら一度みんなに見せてみましょう。
3. 「試行錯誤」が誰かの役に立つ
製作でぶつかった問題を共有することも、「発信」の大きな価値です。
例えば、「ある特定のソフトの使い方がわからなくて3時間も悩んだ」とします。その解決策をブログにメモしておくだけで、どこかで同じ問題にぶつかった誰かが、あなたの記事を見つけて「助かった!」と感謝してくれるかもしれません。
あなたの失敗談や成功体験は、同じことに取り組む人にとって最高の道しるべになります。
どうやって発信する?
「よし、発信してみよう!」と思ったとき、次に悩むのが「どこで?」という問題。
有名なのはX(Twitter)やInstagramなどのSNS、そしてブログです。この二つは似ているようで、実は役割が全く違います。両方の特性を理解して、うまく使い分けるのがおすすめです。
特徴 | SNS (X, Instagramなど) | ブログ |
---|---|---|
役割 | 「今」を伝えるフロー型 | 「知識」を蓄積するストック型 |
拡散力 | ◎ (非常に強い) | △ (弱い・時間がかかる) |
情報量 | △ (制限が多い) | ◎ (文字数無制限で詳しく書ける) |
検索性 | × (過去の投稿は探しにくい) | ◎ (Google検索などから見つけてもらえる) |
価値の持続性 | 短期的 (数時間〜数日) | 長期的 (数年後も価値が残る) |
SNSは「今」を届ける拡声器
SNSの強みは、なんといってもその拡散力と即時性です。「作品が完成した!」「今こんなの作ってます!」という「今」の熱量を、瞬時に多くの人に届けられます。
ハッシュタグを使えば、あなたのことを知らない人にも見てもらえるチャンスが広がります。ものづくり仲間と気軽につながり、コミュニケーションを取る場としても最適です。
ただし、情報はどんどん流れていってしまう「フロー型」。1日経てばその投稿はもう見られないかもしれません。
でも、SNSは「バズる」可能性があります。適当に作ったおもしろ装置や便利グッズが一気に拡散されるとめちゃくちゃ嬉しいです。
ブログは「価値」を蓄積する
一方、ブログの強みはストック性です。あなたが書いた作り方やトラブルシューティングの記事は、あなたの「資産」としてインターネット上に蓄積され続けます。1年前に書いた記事が、今日Googleで検索した人の役に立ち、明日も誰かに読まれるかもしれません。
じっくりと構成を練り、写真や図を交えて詳しく解説できるため、自分の知識や経験を深く、正確に伝えることができます。
私が実践している「合わせ技」での発信方法
「じゃあ、具体的にどう使い分ければいいの?」と思いますよね。参考までに、私が実践している方法をご紹介します。これはあくまで一例ですが、参考になれば嬉しいです。
1. X(Twitter):気軽なコミニュケーションの場
- 役割: 進捗報告、仲間との交流、完成の第一報
- 投稿内容:
- 「今日は〇〇した!」という作業ログ
- 「AとBどっちのパーツがいい?」といった簡単な質問
- 完成した作品の写真と、ブログ記事への誘導リンク
Xは日常を投稿することをメインにしています。フレンドリーに交流して、「友達」を増やしていくイメージです。仲良くなることで、お互いに楽しむ&サポートしていきます。
仲良くなることでブログに訪れてくれることも。
他にも参加型企画を実施したり、専用コミニュティの参加 / 作成するなど、自発的なアクションを大事にしています。
(企画運営はいろんな活動が見れて楽しい!)
2. ブログ:作り方の解説や想いを語る「本拠地」
- 役割: 知識のアーカイブ、ポートフォリオ、ファンを増やす場所
- 記事内容:
- How-to記事: 作品の作り方を、初心者にもわかるように丁寧に解説。
- 制作記録: なぜこれを作ろうと思ったのか、どんな壁にぶつかり、どう乗り越えたのかを物語として記録。
- 使っている道具のレビュー: おすすめの素材や工具などを紹介。
私のブログでは主に「初心者向けハウツー」を投稿しています。自分が初心者のときに「こんな情報があれば!」と、これからものづくり(電子工作)を始める人達へ向けて発信しています。
他にもブログは「アフィリエイト」や「広告収入」といった収益化の点でも運用しています。製作費を賄うことができるので、学生で使えるお金が少ない私のような人たちには役に立つはずです。
3. (予定)Boothなどの販売サイト
- 役割: 収益化、作品をファンに届ける場所
- 活用方法:
- ブログやSNSで作り方やこだわりを伝えた作品を、実際に購入できるようにしておく。
- 3Dプリント作品なら、STLやグッズとして販売。
- 電子工作なら、基板やキットとして販売。
「自分の作品をみんなに手にとってほしい!」と思ったときに使えるのが販売サイト。自分の作品が「お金」というはっきりとした価値基準で評価されます。
ハードルは高いですが、売れたら直接評価&収益につながるのでやってみる価値はあります。
まとめ:発信は、あなたの「価値」を広げる第一歩
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
ものづくりは、それ自体がとても楽しいものです。でも、もしあなたがその楽しさや価値を何倍にもしたいなら、ぜひ「発信」という一歩を踏み出してみてください。
発信は、自分のためになる。
(モチベーションが上がり、スキルが向上し、ポートフォリオが自然に出来上がる)
発信は、誰かのためになる。
(あなたの経験が、誰かの問題を解決し、インスピレーションを与える)
そして、その積み重ねが、いつかあなたの活動を支える収益に繋がる可能性も秘めています。
とりあえず今からSNSに、最近の作品を載せてみませんか?