「ブログで稼ぐなら“需要のあるテーマを書け”」──これは多くのブロガーが口をそろえて言う定番アドバイスです。
しかし、電子工作といったものづくりやプログラミングなどを扱う技術ブログでは、この常識が当てはまらないことがあります。
たとえば、Raspberry Pi Picoでロボットを作った記事。
読まれるのは「ロボット完成!」ではなく、「センサーの使い方」や「3Dプリントしたパーツの作り方」など、
記事中の“細かい部分”だったりします。
この記事では、「技術ブログは書いてから需要が生まれる」という考え方と、その仕組み・記事設計のコツを詳しく解説します。
一般的なブログと技術ブログの違い
一般的なブログと技術ブログの違いを比較してみます。
(一般的なブログのイメージ:ガジェットレビューブログ・副業ブログ)
| 比較項目 | 一般ブログ | 技術ブログ |
|---|---|---|
| 出発点 | 読者の需要 | 自分の制作・体験 |
| 記事の構造 | 1テーマ完結 | プロセスが分岐・派生 |
| 成果物 | まとめ・解説 | 実践・試行錯誤 |
| 需要の発生タイミング | 書く前 | 書いた後 |
一般ブログは「需要を探して書く」
読まれるテーマを先に決めて、そこに合わせて記事を作ります。
例えば、「最新スマホの比較ランキング!」みたいなものや、「AI副業で注意すること10選!」など。
自分が書きたいことではなく、読者が知りたいことを優先します。
SEO(Google検索で上位に表示する方法)的には正しいですが、競合が多く、差別化が難しいのが現実です。
技術ブログは「書いてから需要が生まれる」
技術ブログは、実際に作った・試した経験から記事が生まれます。
そして、その過程が検索され、結果的に「あとから読者がついてくる」のです。
一般ブログが「読者に合わせる」メディアだとすれば、
技術ブログは「自分の経験を共有する」ことで読者を生むメディアです。
「ブログを伸ばすのは難しい。」これを言い換えると「需要を探すのが難しい。」
技術ブログなら需要が後からついてくるので、その分記事が書きやすい(→伸ばしやすい)です。
“過程”が価値になる:1つの記事に潜む複数の需要
技術ブログの面白いところは、ひとつのプロジェクトが複数の需要を生むこと。
作品の中に細かいニーズが潜んでいる
例えば、「ロボットを作る」みたいな記事を分解すると
- センサーAを使ってライントレースする。
- 機構の説明
- 3Dプリンターでボディを設計・出力する
- 基板製作
- 完成品の写真・動画
など、複数の需要に分割できます。
このように、“作品”という1つのテーマの中に、検索される要素がいくつも含まれています。
読者は「ロボットを作りたい人」だけでなく、「センサーを使いたい人」や「3Dプリンタ設計を調べたい人」など、部分的な関心でも訪れるのです。
検索流入は「部分」からやってくる
「ロボットの作り方を最初から最後まで知りたい」という人より
「センサーを使いたい」「基板設計を知りたい」人の方が多いのです。
結果として、あなたの体験記事全体が“知識の辞書”になります。
需要を生み出すコツ
ここからは、ブロガーっぽい話になります。
1. プロジェクトを分解してシリーズ化する
大きな作品を、小さなテーマに分割して記事化しましょう。
- 【Part1】センサーの調整
- 【Part2】3Dプリントによるパーツ製作
- 【Part3】完成とテスト
それぞれが独立した検索キーワードを持つ記事になります。ブログ全体のPVも増えてGood.
2. 失敗談・改善点を隠さない
「動かない原因を探した」「配線を間違えた」などのリアルな記録が、
他の人にとっての“救い”になります。
いわゆる「謎の個人ブログ」
3. 少し需要を追ってみる
新発売の製品のレビューなど
「みんなが気になっている&自分も興味ある」
のような記事を書いてみると、新しくブログを見てくれる人が増えます。
4. SNSの活用
SNSで写真を上げたりすることで、自分の知名度を伸ばしましょう。

まとめ:技術ブログを始めてみよう
技術ブログは、需要を追うのではなく、“経験を共有して需要を生み出す”メディアです。
あなたの体験が、誰かの課題を解決します。
「好きなことを書いて稼ぐ」が、本当に成立するのがこの分野の魅力です。
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